みなさん、こんにちは、meganetaroです。

 

今回は少し難しいですが、エネルギーの話しです。

 

身体は基礎代謝や身体活動にエネルギーを消費するため、

その活動を維持するためにエネルギー源となる食事をしています。

(簡単に言えば、お腹が空くからご飯を食べています)

 

適切に食事を摂取していくためにも、少し食事とエネルギーについて、

詳しく説明をしていきたいと思います。

 

身体を形作る基礎となる三大栄養素

 

三大栄養素=糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質

(ビタミン・ミネラルを含めると五大栄養素になります。

ビタミンやミネラルは大切ですが、カロリーゼロなので今回は省略します。)

 

これらの三大栄養素などを食事から体の中に取り入れ、

消化・吸収されることでエネルギーが産生されます。

ちなみに、これらの過程を代謝と呼びます。

 

その産生されたエネルギーはそのまま身体活動に使われるのではなく、

ATP(アデノシン三リン酸)をつくるのに使われます。

(栽培した野菜をお金に換え、お金でお肉を買いますよね?

ATPはまさにお金のような役割です。)

ATPは身体活動を行う際のエネルギーの源ととなります。

 

例)

筋肉:「筋肉を動かすんだったら、ATPを3つくれよ」

体:「ほいよ。3ATP。(だいぶATP少なくなってきたな・・)」

人間:「お腹空いてきたわ、何食べようかな」

 

では、どのようにATPは産生されていくのか、少し詳しく見ていきます。

今回は糖質だけに絞ります。

(エネルギーの中心は、糖質(グルコース)になるためです。)

 

糖質の代謝とエネルギー産生

 

糖質は単糖類・二糖類・多糖類に分けられます。

摂取した糖質は、エネルギーとして使用するため、小腸で消化されます。

エネルギーの源となる単糖類のグルコースまで分解されます。

 

グルコースからのATPの産生

 

①解糖系(嫌気性代謝)

グルコース1分子から、2分子のピルビン酸に変化し、2分子のATPが産生される。

②クエン酸回路と電子伝達系(好気性代謝)

①で生成されたピルビン酸がミトコンドリア内に入り分解される。

最終的に、水と二酸化炭素、そして32~36分子のATPが産生される。

 

好気性代謝は酸素を必要とするので、

全力疾走など強い運動では、酸素が十分に供給できず、

ATP産生が追い付かず、長いこと運動ができません。

(酸素が無いと、ATP2分子だけですからね)

 

逆に、有酸素運動を行う場合はクエン酸回路と電子伝達系が回るため、

長い時間運動ができます。

 

ATPの貯蔵

 

ただ、ATPは化学的に不安定な物質となります。

そのため、ATPをいつでも産生できるように、

グリコーゲンや脂肪として蓄えられています。

 

例)

筋肉:「筋肉を動かしたいなら、ATP10個くれよ」

人間:「お腹空いたけど、体育は後30分ある・・」

体:「ATPが足りないから、脂肪を分解して、エネルギーを産生しよう」

 

人間の体はエネルギー不足になるようであれば、

グリコーゲンや脂肪を分解して、グルコースを産生することができます。

そのため食べすぎた場合、人間の体は脂肪として蓄えておくわけですね。

脂肪の蓄積は、人間として普通の反応ということです。

 

豊食の時代だからこそ、食べすぎは要注意ということですね。

 

ではまた。