こんにちは、meganetaroです。

 

今回は、看護師の転職編、

 

サービス付き高齢者向け住宅、【通称:サ高住】

 

についてです。

 

給料は高いが、医療ケアは少なく、

よく「バイタル測定だけで・・」という

誘いがあるかと思いますが、実際はどうなのでしょう。

 

筆者の実務経験も踏まえて、考察していきます。

 

 

そもそもサービス付き高齢者向け住宅って

 

一応、簡単に説明です。

 

2005年より国土交通省管轄で「高齢者専用賃貸住宅登録制度

が開始されたことにより、このような住宅ができ始めました。

もうすぐ15年になりますね。

 

最初は高齢者専用賃貸住宅というネーミングで、

サービスという文字がありません。

 

なので、サービスをしません=要介護の人は入れません

といったことになり、トラブルの連発だったようです。

 

それが、2009年には厚生労働省も連携し、法改正がなされ、

今のサービス付き高齢者向け住宅が出来上がりました。

 

この流れを踏まえると、やはりサービスが必要になる施設です。

 

では看護師はどのようなサービスを施すのか。

 

 

看護師の仕事=入居者の健康維持・増進

 

これに尽きると思います。

 

基本的に病院ではなく住宅なので、医療的なケア提供は行いません。

 

そのため、比較的健康な高齢者の健康相談やバイタル測定が

メインになります。

(ここはうたい文句のとおりですね)

 

ただ、かなり給料は良いのはなぜなのか、気になりますよね。

バイタル測定だけでそんなに給料が高いわけはない。

そう思うのが普通の看護師だと思います。

 

施設経験などがある方はお分かりかもしれませんが、、

 

病院と違い、看護師の数は少なく、また医師も常駐していません。

そのため、高齢者の健康維持・増進と一言にいっても、

高齢者の身体面だけでなく、社会的背景・マネージメント的な側面

仕事が多いです。

 

元々看護師は、様々な医療職とのパイプ役と言われていますが、

ここでも同じです。いや、それ以上です。

 

病院では様々な医療職がすぐに助けてくれますが、

施設では自分で考えなくてはなりません。

 

そして施設の場合は、分散されずに少人数の看護師に負担がかかるため、

残業が多いのも現状としてあります。

 

ここまでで言えることは、

新卒ではかなり厳しいということです。

まずは、教育体制の整った病院でしっかりと働きましょう。

 

次に、身体面(フィジカルアセスメント)の観察が得意、好きといった

看護師には不向きかもしれません。

救急外来の看護師、手術室看護師など、エキスパートナースは

やはり病院で働きましょう。

 

高齢者一人一人を統合的に捉え、全体像を把握し、

どういったケアが必要なのかを考えていくことが好きでなければ、

なかなかやりがいを持って働くことは難しいように思います。

 

病棟(特に地域包括ケア病棟など)での勤務にやりがいを持ち、

退院後の患者のことを考え、様々な医療資源の知識を持っている看護師の方、

そういう方にとっては逆に良い場所かと思います。

 

そして、介護士の方やケアマネの方などと積極的に連携を図り、

職種を越えたコミュニケーションができることも大事です。

 

高時給だけに惑わされずに、自分はどうなのか、もう一度考えることが大事ですね。

 

最後に

 

難しそうなことばかり言いましたが、

入居者の健康相談に乗り、健康をよりよくしていくためにどうしたら良いか、

自分の経験を活かしていける場所として捉えることが大切です。

 

楽に稼げる場所という概念だけでいくと

思ったんと違う!!!となります。

 

病院で一線で働いていた時と比較すると、正直楽だったかと思います。

 

どんな場所でも目標を持つことが大切ですね。